works
- 風景の家(自邸)(20)
- 風景の家(自邸)内部DIY(2)
- 風景の家(自邸)外部DIY(4)
- 市川の家(3)
- 立川の家(4)
- 国立の家(アトリエ六曜舎担当物件)(6)
- 調布の家(アトリエ六曜舎担当物件)(7)
- 深大寺の家(アトリエ六曜舎担当物件)(11)
- サワダ 写真館 家族の風景展(12)
はじめに
緑豊かな敷地に建つ1600世帯からなるビックコミュニティーの1住戸の全面改修です。棟と棟の間には木々や公園や池が点在し、安心してこどもたちが遊べる環境の中で子育てをしたいと私自身も育ってきたこの地に家族で戻ってきました。築年数は経過していますが、良好な管理状況と修繕計画がしっかりとなされていたのも購入の決め手となりました。実家とは別棟の近居になります。「木と土と石」最小限の国産自然素材で主に構成された家族3人のためのちいさなすまいです。ちいさなすまいを選択したことで職人さんの手仕事により空間の質を上げることにつながりました。築40年以上の物件のため、専有部分の配管・ガス管は全て更新。また水回り以外建具を設けず、家全体をワンルームにしたことで温熱環境を整えることにもつながりました。外壁に面する内壁に断熱材・樹脂製のインナーサッシを採用したことで冷暖房1台で夏も冬も家中温度差を感じることなく快適に過ごせています。冬場のサッシや玄関ドアの結露も転居してきてから一度も生じていないのもうれしい検証結果です。その日、その時にいちばん心地よい場所に移動する遊牧民のようにあちこちに居場所をつくるように心がけました。陽射しが差し込む午後の窓辺はいつでも特等席です。
Deta
所在地:神奈川県相模原市
家族構成:夫婦、子供1人
専有面積:52m2
建物竣工年:昭和54年
改修方法:スケルトン/断熱改修・二重サッシ:施工
専有部既存給排水管:更新/遮音等級:LL40(2重床施工)
構造:RC壁式構造
工程:設計期間 2018年9月〜2018年12月
:工事期間 2019年1月〜2019年3月
設計:サワダユリ建築設計 担当サワダユリ
施工 :井の頭リフォーム 担当青木知人
大工:ヒトトキ 小塚祐介
建具:山田建具店
左官:山本プラスター
写真:畑拓
総工費:約790万(自主施工費、設計・監理料別途)
土間ギャラリー
玄関扉を開けると大谷石敷の土間空間が広がります。土間ギャラリーと名づけた空間はアトリエと生活の場の「間」であり、客人を迎え入れる「間」であり日常でアートや草花をたのしむ「間」となっています。ちいさな家にあえて余白の空間を設け暮らしを楽しんでいます
アトリエ(子供部屋)
書斎として家族みんなで共有しているスペースです。生活空間とは土間を挟んで距離があり離れのようなイメージ。2人並んで作業も可能な長いカウンターデスクは、杉材厚40㎜の無垢一枚板を大工さんが造作したもの。造作本棚はA3サイズに合わせて設計。収納力抜群でまだまだ空きがある。外の風景を額縁のようにきりとりたい、光を柔らかく取り込みたいとの想いからすべての窓には断熱効果もある障子をしつらえました。
アトリエ(子供部屋)
アトリエのカウンターデスク
節が愛らしいアクセントに。やわらかい素材なので書き物の際は下敷きを敷いています。木の質感が大好きなので気づいたら手で撫でていること、多いです(笑)